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仙台市/常盤紺型染てぬぐい

宮城県・仙台市

江戸時代後期に生まれ、明治から昭和初期にかけて仙台を中心に発達した型染め技法「常盤紺型染」。現在は仙台市の名取屋染工場のみがその伝統を受け継ぎ、その美しい染め模様を守り続けています。

かつては藍のみを使って染めていたため「常盤紺型」と呼ばれていましたが、現在は様々な色で染めるため「常盤型」とも呼ばれています。常盤型で染めた浴衣は仙台浴衣とも呼ばれ、東北各地をはじめ、北海道でも親しまれてきました。

常盤型は当時東北地方には技術が浸透してこなかった絣模様や絞りの着物の美しさを大量生産可能な型染めで再現したもの。十字や菱形などの絣型だけではなく、花や蝶などの多彩な模様が生み出され、柳宗悦の著書「手仕事の日本」でも紹介されました。

昔ながらの注染を続ける名取屋染工場では所蔵する常盤型の染め型を復刻し、手ぬぐいや風呂敷、小物類などを制作しています。庶民のおしゃれ着として親しまれた常盤型は、便利布でもある手ぬぐいとして、再び注目を集めています。

写真 テキスト/東北STANDARD この商品は、LIVE + RALLY PARK. で販売しております。 在庫状況により欠品することや、品揃えが変更となる場合があります。

仙台市/仙台こけし

宮城県・仙台市
仙台こけし

東北に伝わるこけしづくりのなか、作並系こけし工人高橋胞吉(えなきち)がつくる
「胞吉型」と呼ばれる仙台こけしは、収集家に高く評価されました。
胞吉の没後「玩具庵こけし屋」の鈴木清、鈴木昭二によってこけしの型が復元されました。
赤と黒のシンプルな2色使いが特徴となります。

写真=東北STANDARD this article from 東北STANDARD 関連記事=「仙台市/愛しい暮らしのこけしたち」

仙台市/愛しい暮らしのこけしたち

こけし工人/鈴木明
宮城県・仙台市

東北に生きる私たちにとって「こけし」はとっても身近な存在。
江戸時代後期にすでに存在していたというこけしは、鳴子や作並(いずれも宮城県)や肘折(山形県)や土湯(福島県)といった各地の温泉地や湯治場で作られてきたものが多く、ただの置物としての土産物というよりも子どもたちの日常のおもちゃとして親しまれつづけてきた存在でした。いまに至るまでの年月のうちには、ブーム到来によって世の中からアツい眼差しを受けたこともあれば、全くそうではなかった寒いときもあったようです。
さて、流行がうねうねと移りゆくいくつもの時代を経て、こけし工人たちの手には先人たちの知恵と技が綿々と受け継がれてきました。ここでご紹介するのは秋保温泉の「玩愚庵こけし屋」の鈴木明さん。作並系こけし工人・高橋胞吉(なえきち)が作ったという「胞吉型」と呼ばれる仙台こけしを今に伝えています。そんな鈴木さんの創作の現場のレポートです。

「小さな子たちが手で持って互いに「こんにちは~」ってやるような、女の子たちのままごとの道具だったんだね。昔はそうやってお人形さんごっこをしたんですよ。それがこけしなんです」

「うちのこけしは作並系のこけしなんですけど、そのなかでも仙台のカタチをしているんですよ。うちのおじいさんは『仙台こけし』って言ってました。特徴はね、ここんとこ(こけしの胴の下のほうの部分)なんですよね。ここがこう(すぼんでいるように)なって、手で持ちやすくなっているんですね。あとは、この色ですね。赤と黒の2色で描いているんですけど。とてもシンプルな色使いなんです」

「今は、おじいさんから伝わる伝統的なものと、自分で考えたかわいいこけしとを作り分けています。
以前『百想こけし』というのを作ったんです。こけしの顔の表情が100種類あるものなんですね。これを描いているときは本当にドキドキしました。『こんなのを描いたら先輩たちに怒られるんじゃないかなー』って思ってね。実際に怒られたけど。
でも、今となってみると、それ以来筆がパッパッって走るようになって、いろいろ描けるようになったんですね。すっげえ勉強になったんだね」

「これまでこけし工人として、おじいさん、おやじ、俺と3代続いたんだけど、昔からのものをただ受け継ぐというのでは伝統は守れないんだよね。どんどん新しいものに挑戦して初めて、伝統というのは守れるようになるんだと思うね」

「この前、小学生の女の子が私の作ったこけしを買ってくれたんですよ。

小さい女の子が買ってくれるというのが、こけし本来の姿ということだよね。そういう時にね『ああ、いがったなぁ』と思ってね。そしてね、もっともっと、ああいう小さな女の子たちに買ってもらえるようなこけしを作っていかなくちゃとダメなんだなあって思ったよね」

写真=東北STANDARD this article from 東北STANDARD