LIVE + RALLY PARK.(ライブラリーパーク)

奥州市/南部鉄器 鉄瓶 egg

岩手県・奥州市

南部鉄器の産地、岩手県奥州市水沢区にある「空間鋳造」。デザイナーから鋳物師へと転身した岩清水久生さんが作る鉄瓶は、「焼肌磨き」というオリジナルの技法で仕上げられ、鉄の質感をストレートに感じさせるシンプルな姿が印象的です。

鉄器の色づけには漆を使うのが一般的ですが、空間鋳造ではタンニンの汁を使って黒を表現しています。タンニンを使うことで錆止め効果があるとともに、焼き色を起こしてくれるそう。そこに二層目の黒を塗っては磨き、その行程を何度も繰り返すことで“黒とは言い切れない黒”に仕上がります。その鋳肌の質感はしっとりとしやわらかささえも感じさせる深い味わい。

南部鉄器の長い歴史の中で、これまでになかったテクスチャーとして、2000年にはニューヨーク近代美術館のMOMA SHOPにも出品され、南部鉄器の新たな魅力を現代に伝えています。

写真=東北STANDARD this article from 東北STANDARD 関連記事=「奥州市/鉄の新たな質感を求めて」